2016/2/11

ケアンズでの気付き その30:学校でデューイの教育論を実践!

昨日は、小4の娘の学校の保護者会に出席してきました!PTAの役員を決めるのがメイン目的の日本の父兄会とは異なって、主に、今年のクラスの教育理念・目標を先生が説明する会でした。

私が感銘を受けたのは、アメリカの教育哲学者・デューイ(https://goo.gl/w071Dm)の教育理念が実践されていることでした。

デューイは、教育の中に仕事等の社会的な営みを取り入れるべきと主張した人です。

娘のクラスでは、オーストラリア政府およびクイーンズランド政府の方針に沿って、今年は1つのプロジェクトを元に教育を進めます。

それは、「畑」と「キッチン」と「教室」を三位一体で教育の素材に使うプロジェクトです。具体的には、畑で育てたものをキッチンで調理し、教室でその背後にある学問的裏付けを学びます。具体的には、たとえば、畑では単位面積当たりの肥料を考えるのに「算数」を使い、肥料がどこから来るのかを調べるのに「地理」を使い、作物が育つ様子を観察するのに「理科」を使い、キッチンで包丁の取り扱いを学んだり栄養学を学ぶのに「家庭科」を使い、市場で作物を売るマーケティングを検討するにあたって「社会科」を使います。

これは、本来、日本が「総合学習(ゆとり教育)」で行おうとしていた内容と重なります。日本では、表面的な学力の低下等を理由にバックラッシュが起こり、結局、詰め込み教育に逆戻りしてしまったのが残念です。

ケアンズでそれが可能なのには色々な理由がありますが、1つにはインフラが整っているのが大きいです。まず、生徒の数が1クラス25人程度と日本に比べると少なく、スタッフや先生の数が多いです。先生は、担任のほかに、各科目のスペシャリストが揃っていて、娘が初日に泣いていた時には、4~5人の先生が入れ代わり立ち代わり様子を見に来てくれました^^また、休みが多いし、先生の勤務時間はかなり時間内に収まっていると思います。なので、雑務に時間を取られることなく、教育の中身に没頭できる環境が整備されています。