2013/11/21

「NHK BS 日本の戦国時代と鉄砲」を見て泣く

NHK BS歴史館で、日本の戦国時代と鉄砲との関わりを見ました。日本の現在の軍事国家化への憂国の念へと話がつながり、涙が止まらなくなりました。

1543年、種子島で2丁の鉄砲を初めて手にした日本人は、わずか1年で複製に成功。以後、戦国の世で加速度的に鉄砲の数を数を増やし、当時、世界で最も鉄砲を保有する国になりました。戦争の規模も民衆を巻き込んだ数万人単位のものとなり、戦国の戦争の集大成と言える大阪冬の陣・夏の陣では、後の近代ヨーロッパ戦で用いられる塹壕戦が用いられました。

しかし、鉄砲によって民衆も含めて多くの死傷者を出すに至った事に対する嫌悪の念を反映して、徳川幕府は、自らに軍事力を集中させる事で、鉄砲を用いた戦争が起こる事を抑止し、250年の泰平の世を築いたのでした。 NHK BS歴史館 日本の戦国時代と鉄砲

日本は、明治維新後、同じ歴史を繰り返しています。西欧に遅れて近代技術を手に入れ、またたく間に富国強兵で世界有数の軍事大国になりました。しかし、その行き過ぎが昭和の15年戦争であり、太平洋戦争では300万人の犠牲を払い、日本の戦争時代は幕を下ろしました。

その後、戦争に悔いた日本は、世界に例の無い平和憲法を制定し、平和主義を世界に誓いました。解釈の幅に変遷があり、微妙な場面を数々と経ながらも、戦後68年、日本は、集団的自衛権の放棄を守り抜いて来ました。この戦後史は、私が物心着いた時から、祖父から、父から、学校で学んできた事であり、日本人としての私の誇りでした。

しかし、今また、日本政府は、軍事国家化に向けて大きく政策転換を図っています。積極的平和主義とは、集団的自衛権保持を認めるという事であり、それは、実質的には、米国について世界のあらゆる所に出かけていき、米国同様の実質侵略国家化に変貌を遂げるという事です。特定秘密保護法案も、目指す事の1つは米国との軍事一体化における秘密の共有にあり、軍事国家化に向けた布石です。

徳川の泰平の世は250年続いたのに対して、戦後はまだ70年も経っていません。それなのに、祖父・父の代の人々が築いて来た平和日本を今、私たちが葬り去ろうとしています。世界に向けての日本の誇りを投げ出そうとしています。その事に思いを馳せる時、涙が流れるのを止める事が出来ません。