2012/6/2
「参議院制度」考
放送大学「現代日本の政治 第6回 議会の役割」視聴。日本では、小選挙区制を導入したにも拘らず、英国のような国会での2大政党による討論が見られません。その原因との1つとして、参議院制度を残したまま選挙制度改革を行った点が挙げられる事を知りました。
日本の参議院は、他国に例を見ない、強力な権限を持っています。そのため、政権与党が政策を通すには、参議院に配慮する必要が出て来ます。となると、衆参のねじれが生じている状態では、衆議院内でのガチンコ対決以前に、参議院への根回しが必要になってきます。このことが、衆議院での2大政党による討論が見られない一因となっています。
1990年代に小選挙区制導入キャンペーンが行われたときに喧伝されたのは、英国型の政党討論の実現でした。多分、そのときには、憲法改正が必要になる参議院制度改革までは視野に入っていませんでした。
もう少し突き詰めて考えれば、そもそも、日本には、参議院等を含め、様々な所に存在する色々な勢力とのコンセンサンスを取りながら政治的意思決定を行う方が向いているのかも知れません。そう考えると、まず、あるべき意思決定のあり方の議論がなされた上で、憲法も含めた制度の見直しを行っていくというのが筋となります。
余談になりますが、そうした基本コンセプト無しに、「1条」から順番に憲法見直しを検討している政府の今のやり方は、滑稽です。