2012/3/18
マクロ経済学の教科書から学んだ事
Facebook上での友人からの勧めで、マクロ経済学の教科書を読み始めました。 R.ドーンブッシュ「マクロ経済学 上」
まだ50ページ弱しか読んでいないのですが、それでも、3つの学びがありました。教科書に当たることの重要性を認識した次第です。私は学生時代の専攻が法学で、経済学は素人です。なので、私が気付いた3点は、経済学を専攻した人にとっては「きほんのき」なのかも知れません。それでも、日ごろ目にする日経新聞の記事や、知識人の論説等には、こうした基本する踏まえていないものも混在しているように思います。なので、気付いた3点を以下、書きます。
【①マクロ経済のパフォーマンスは、インフレーション率、経済成長率、失業率によって把握できる】
マクロ経済というと、一国の経済の事を指し、難しい数式をこねくり回して、何やらとても複雑な事をする学問と言う印象を持っていました。しかし、煎じ詰めれば、この3つの指標に要約されると言います。込み入った議論になってきたら、いつもこの原則に戻ってくれば良いのです。
日経新聞上では、これらの指標に関する記事が満載ですが、それは、マクロ経済を評価するために必須のものであるから、と理解しておけば、記事も構造的に把握することができるようになります。
【②GDP成長は、労働・資本の増加・利用率増加と生産性向上によってもたらされる】
経済成長の要因が何なのかについては、日経の経済教室やエコノミストの論説等でよく語られている所なのですが、経済学素人の私には、いまいちピンと来ませんでした。しかし、この教科書を読んで、目からウロコでした。
まず、「労働=人」と「資本=原料・機械等」が増加すれば、成長の元手が増加するので、経済成長が促進されます。また、労働の利用率増加とは、つまり、失業率低下を指します。失業率が下がれば、GDPは上がります。更に、生産性が向上すれば、それも経済成長の要因となります。
これらの要因が簡潔かつ分かりやすくまとめられていて、腹落ちしました。
【③GDPは、指標として問題点を抱えている】
GDPは、一国の経済水準を表す代表的な指標ではありますが、問題点をいくつも抱えています。本書では、その問題点についても簡潔に記載されています。今後、日本は、人口減少等によるGDP現象が見込まれていますので、こうした問題点を知っておく事は有益です。
具体的には、次の3点です。
1つは、家事労働等は、GDPに含まれないという点です。今後、ボランティア活動等の領域拡大が見込まれる中、国の豊かさを表す指標として、GDPには疑問符が呈されます。
2つ目は、財の質の変化を反映しない点です。たとえば、PCは高品質化してもコモディティ化し低価格になっています。そうするとGDPは下がってしまうのですが、人々の生活は豊かになっています。ここでも、GDPの限界が表れます。
3つ目は、国の富を奪ってしまう環境破壊に結び付く経済活動も、GDPを押し上げてしまうという点です。
・・・この教科書には学べることが、まだまだありそうです。引き続き、読んでいこうと思います。