2011/11/4

外国人の英語教育に本気で取り組むExtensive Reading

先日、娘の通っている英語教室で、父兄向け説明会がありました。その中で、グローバル人材となり、または最近の日本の入試英語をマスターするためには、Extensive Reading(多読)が必須であることを知りました。

ただ、子供に対して、「読書しなさい!」とお尻を叩いても、自発的に読むようにはなりません。そこで、親が英語の長文を読むのを癖にしているのを子供が見れば、子供も真似するようになるという話がありました。英語教室では、そんな親向けの教材の貸出も行うと。「であれば!」ということで、英語の小説を読み始めました。

Extensive Readingを学ぶために、いくつかの出版社が、シリーズを出しています。これは、外国人が英語の多読学習を行うために用意されたシリーズです。有名な所では、次の3つのシリーズがあります。 ・Cambridge English Readers ・Oxford Bookworms Library ・Penguin

Extensive Readingにおいては、多少単語の意味が分からなくても、辞書を引かずにどんどん読み進んで行くことがポイントとされています。そのためには、全体の95%位は分かる位のレベルの本を選択する必要があります。シリーズでは、それぞれ、いくつかのレベルを設けていて、読者が自分のレベルに合わせて本を選べるようになっています。

私は、英語教室に備えてある関係で、「Cambridge English Readers」を読み始めました。日本の巷でも、「多読を究めよう!」というムーブメントがあります。そこでは、「100万語」というのが1つの区切りとして提唱されています。そこで、私も、その「100万語」を目指して読み始め、今、8冊読んで、20万語をクリアした所です。

読み始めて驚いたのは、内容が「面白い!」ということです。

Cambridge English Readersは、すべて書き下ろし作品になっています。私がチャレンジしているLevel6のそれぞれの作品は、100ページ前後です。割と短い小説であるにもかかわらず、幾多の展開を織り込んでつくられていて、作者の「本気度」が伝わってくるのです。

ちなみに、これまで読んだ8冊のうちで、「これは外れ・・・」と感じたのは、一冊だけでした。あとは、皆、面白いです。

日本で、「外国人の学習用教材」ということで「書き下ろし小説を日本語で書こう!」という企画があったとしても、これだけのレベルのものは揃わないように思います。日本の場合、作家であれば、そのような学習用教材に気合いを入れることは、プロとしてのプライドが許さないように思います。自分は、日本語の文章として最高レベルのものを追求することが本望との気持ちが強いのではないでしょうか。

しかし、Cambridge English Readersの場合、Level6であれば、2,500-3,000単語のレベルで100ページという制約条件の中で、作家が本気で書いているのが読者に伝わってきます。

また、そもそも、日本の場合、出版社が、外国人学習者向けに、このような日本語教材をシリーズとして出しているという事自体がないと思います。こうしたシリーズがいくつも存在するという点で、英国出版社が英語を世界に広めていきたいという強い意志を感じます。

「世界の共通言語」とされる英語の普及の裏には、こうした出版社や作家の「英語に対する誇り」がある事を自分自身のExtensive Readingを通して知る事が出来ました。