2008/12/1
Separate Ways
昨日、大学同期の結婚式があり、お約束の同期コミュニケーションに花が咲きました。私たちは1991年大学卒業(現役入学ならば今年40歳)で、バブル世代真っ只中です。氷河期の皆さんには、よく、「あの時代は良かったですよね~」と言われます。実際そういう一面はあります。ただ、「それに引き替え自分達の世代は・・・」ということで、大企業に入社できなかった自分の境遇を嘆くのはちょっと違うように感じます。
今回のブログでは、私の同窓生ということで範囲が限られるということはありますが、「バブル世代の今」を記し、主にキャリアの視点から、幸福とは何かについて少し考えてみます。
私は私大の法学部出身です。もともと「大学の同期」は法律サークルの仲間同士の集まりです。ですから、同期のうち何人かは卒業後数年勉強して弁護士になっています。当時、司法試験は今と違い、競争倍率30倍位の非常に狭き門でした。ですから、段ボール10個分ほど大企業から求人資料が舞い込んでいる中で、敢えて司法試験を受験するリスクに挑むのはかなり勇気のいることでした。それでもリスクに挑み、なおかつ能力のある仲間はチャレンジして合格していきました。
しかしながら、リスクに挑んではみたものの、司法試験合格に向けての能力発揮が及ばなかった者も当然ながら仲間の中にもいます。その多くは、途中で実家の近くの公務員に収まっています。彼等は、実家に根を下ろし、結婚もして幸福な家庭を築いています。また、卒業後、司法試験に挑み未だ夢かなっていないものの、今なお受験生であり続けている人もいます。
もっとも、法律サークルといっても、大半は、大手民間企業に就職していきました。彼等の多くは、今も新卒時の企業に勤め続けていて、ミドルの重責を背負いつつある年齢にさしかかってきました。ただ、大手民間企業に就職した後、別の道を歩んでいるケースも少なくありません。A君は、体調を崩して退職後、自営業等で生計を立てています。B君は、37歳で銀行を退職後、日本のロースクールに2年間学び、見事司法試験に合格、今は司法修習生です。C君は、退職後、個人投資家の道を選択しています。
ちなみに、私は一番の変わり種です。大学卒業後、5年間、司法試験受験のために警備員のアルバイトをしました。27歳のとき、ようやく、まったく歯が立たないことに得心し、民間ベンチャー企業に就職。その後、3回転職して、人事スタッフ・人事コンサルティングのキャリアを築いて来ました。
以上のように、大企業に大量就職したバブル世代の現在の状況は、実は十人十色です。そして、現在の幸福度は、どのコースを歩んできたかには、余り左右されていません。大企業に就職してそのままの人の中にも将来に不安を抱いているケースもありますし、紆余曲折の人生の選択の結果不満足な場合もあります。
そんな中で、私の半生の中では「今」がもっとも幸福に思えます。仕事では一応一人前に仕事をこなし、プライベートでは妻と一児の娘にも恵まれました。ただ、思い返せば、社会人になって以来、そのときそのときで、人生の中で「今」がもっとも幸福と感じて来ました。それは、周囲に何と言われようと、そのときに自分がやりたいことをやって来たからです。
そんなわけで、現在、どのような規模の会社にいるかとか、正社員なのか、といったことに囚われるのは、「幸福度」の観点からは余り意味がないです。「自分がやりたいこと」を軸に据えた上で、現実との調整を図っていくというのが、「幸福度」を上げていくキーになるのだと思います。