2008/7/10

哀しみのお絵かき展

毎朝東京駅地下街を速足で通勤している傍らに、子供たちの描いた絵が展示されているのに気付きました。何とはなしに眺めてみると、何だか違和感があります。しかし、道を急いでいることもあり、心の引っ掛かりをその日は忘れます。

翌日も、またその翌日も同じ道を通勤するので、何が引っ掛かるのか気になってきます。しげしげと子供たちの絵を見ると、どれも漫画チックです。よくよく見つめると、どれもテレビ番組のキャラクターです。そう、東京駅地下街にテレビ局のショップを集めたキャラクター・ストリートというのがあるのですが、そのテレビ局が主催してお絵かき展を開催し、数百の子供たちの絵を展示しているのです。だから、絵の内容は、すべて「テレビのキャラクター」。それで、どの絵も漫画チックになっていたのです。

子供は、つくられた「キャラクター」等という枠を超えて、本来、自由に伸び伸びと創造力を絵に込められるはずなのに・・・子供の絵が、スポンサーであるテレビ局に抑圧されて、ちぢこまって見えます。

テレビ局にしてみれば、子供が描いたキャラクターを展示することで、キャラクターの認知度を高める戦略なのでしょうが・・・萎縮された絵を見るとその戦略は逆効果で、むしろ、子供には伸び伸びと好きな絵を描かせて、さりげなくスポンサーになっている方が、そのテレビ局に対する通行人の好感度はアップするのではないかと思いました。