2008/2/24
日本の農村と上海の農村の違い
先週、上海への行き帰りの飛行機の窓越しに、日本の農村と上海沿岸部の農村を観察しました。
以下の3点から、自然に沿って農業を行う日本と自然を作り変えて農業を行う上海の違いが浮かび上がりました。
1.自然に沿った区画の日本と人工的区画の上海
日本では、農地の区画を曲線化しながらも、元々ある山や川の地形はなるべく損なわないように、 農地の区画がなされています。 しかし、上海では、農地の区画は、元々の自然とは全く関係なく、すべて完全な四角形となって います。これは、海岸沿いだけではなく、内陸の蘇州に向かう道路沿いの農地にも見られる形態 です。
2.森を残す日本と森の無い上海
日本では、農地の真ん中に、ポツンポツンと鎮守の森のような森が所々残されています。 これに対して、上海の農地には、森の姿は全く見当たりません。
3.集落を形成する日本と世帯独立型の上海
日本では、農家は寄り添って集落を形成していて、その周辺に農地が広がる形態を取って います。 しかし、上海では、各農地区画別に家が一軒ずつ建っています。
恐らく、コストを抑え生産量を上げる効率的な農業をやっていくには、上海のやり方が適しているのだと思います。 しかし、森を残したり、元の地形を尊重したり、自然と共存するという意味では、日本のやり方が適しているのでしょう。
とにかく、豊かさを求め始めた多くの中国人の胃袋を満たすためには、今は、効率的な農業生産方式が求められるのでしょう。 しかし、今後、自然破壊が問題になるような事態が生じてくるような段階になってくると、日本のやり方が注目を集める日が来るのかも知れません。