2008/2/11

グローバリズムの発端

現在のグローバリズムの発端は、18世紀の産業革命、大航海時代にあったと考えています。 当時、ヨーロッパ各国は、植民地化した世界各国からの資源を元に、経済発展していきました。

私は、リスクを負っての「大航海」に向けて、当時のヨーロッパ人を衝き動かしたものはなんだったのか、疑問を持って来ました。

人を衝き動かす原動力には、次の2つが考えられます。 ①その人の元々の性格・信条等 ②その人を取り巻く環境

①の元々の性格・信条を当時のヨーロッパ人に当てはめてみると、「キリスト教」が考えられます。

キリスト教は、たとえば、中世では、十字軍を送り出す理論的な根拠となったものでもあります。

しかし、同じクリスチャンであっても、大航海時代、キャプテン・クックの船に同乗したゲオルゲ・フォルスターは、搾取の対象としてしか現地人を見ないイギリス人に対して、懐疑的な目を向けています。また、「ガリヴァー旅行記」は、イギリス人の征服先の民族に対する偏見を痛烈に皮肉ったものです。(石原保徳『大航海者たちの世紀』(岩波書店、2006年))

キリスト教信者でも、植民地化思想に対して相反する考えを取り得たことを考えると、キリスト教は、植民地化促進の決定打とは言い切れません。

そこで、②当時の環境ですが、ここで考えられるのが、次の2点です。  ②ー1:「国家」の概念が幅を利かし始めたこと  ②ー2:人口の増大

②ー1の「国家の概念」の発端は、ナポレオン戦争です。ナポレオンは、それまで貴族達が行っていた戦争を徴兵によって国民が行う戦争に変えました。このことによって、はじめて国民が主人公である「国家」という概念が明確になったのです。

徴兵制を採用したナポレオンのフランス軍は非常に強かったため、ヨーロッパの他国は、次々に「国家」の形式を備えていきました。

そして、産業革命が起こり、生活の向上と共に死亡率が低下し、人口の増大が始まりました。

そうすると、「国家」の主人公である国民の数は膨張し(②ー2)、その主人公の欲望を満たすためには、国内の資源からの供給だけでは追い着かず、それが、国外からの資源獲得に向かった、と考えることができます。

現在は、主人公である国民が、先進国からBRIC’S諸国に移行している過渡期にあると認識しています。

この流れの中で、自分の立ち位置をどう考えるべきか・・・? ・新たな主人公であるBRIC’S諸国の国民を市場と捉え、そこに投資していく ・環境問題に取り組む等、際限のない欲望の流れに棹差す立場を取る という2つの立場が考えられます。

自分はどうなのか、と問われると、不惑を前に、未だフラフラとしている状況です。