2005/9/23
ダ ヴィンチの本質:一芸への特化の展開
9月19日(月)、六本木ヒルズで開催中のダ ヴィンチ展に行ってきました。 http://www.leonardodavinci.jp/
ダ ヴィンチが他分野で業績を残した天才であることは知っていましたが、 ①ダヴィンチの本質は「画家」であった ②研究の出発点は「水」であった ことは、この展示会で初めて知りました。
このことから、 ③まずは一芸への特化が、他分野への展開に繋がり得る と思い至りました。
■ダ ヴィンチの本質は「画家」であった
ダ ヴィンチは、「究極の科学は絵画である」といった意味のことを 語っています(正確な表現・出典は失念しました)。
彼は、自身の職業を「画家」と認識しており、科学的知見の多くを 絵画の中に取り入れています。 例えば、水の渦の科学的な形状分析が、人物画の巻き毛を表現 するのに応用されています。
今までのダ ヴィンチの印象は、 ・「モナ・リザ」や「最後の晩餐」といった著名な絵画、 ・飛行機の原理の想像、人体解剖図の解明といった科学的業績 ・絵画・科学の業績を多方面にわたって残した天才! といったものでした。
それが、本質は「画家」であったと知ったことは新たな発見でした。
■研究の出発点は「水」であった
ダ ヴィンチの発想の出発点は「水」でした。 水の波紋の広がり等を科学的に分析し、 そこから、空気の波動も同じ原理、との考えから、飛行機の形状等 を考案しました(ヘリコプターに近い形状です)。 また、地球の内部では水が対流していると考えました。 (実際にはマグマですが、「対流」自体は発想していました)
今までのダ ヴィンチの私の認識は、科学の分野でも 「とにかく多才!」という一点のみでした。
それが、「原点は水!」ということを知ることができたのは新たな 発見でした。
■まずは一芸への特化が、他分野への展開に繋がり得る
世紀を超えて、その他分野にわたる高い業績を評価される 天才ダ ヴィンチも、すべての分野について、同時に手を付けた という訳ではありませんでした。 あくまで、「画家」という本分をわきまえながら、「水」を出発点 として、思索の場を広げていったのでした。
このことから、他分野に秀でることを目指すとしても、まずは、 1つの分野を徹底的に極めていくことが大切なのではないか、 という仮説が成り立ちます。
こんな仮説を持たせてくれた点で、ダ ヴィンチ展は、私にとって 大きな収穫でした。